気ままに行く欧州の旅⑦ スペインの古都、コルドバの日帰り旅行
セビリアから電車で1時間若、そこはもうアンダルシアにあるスペインの古都、コルドバです。
ここは7~9世紀にオスマン帝国の勢力によってたくさんのアラビア風の建築が残されていたが、12世紀の半ばからキリスト教徒の奪回でまたユダヤ風の建築が加えられ、特に2大文化が混在されている千本近く柱のある「円柱の森」が有名なメスキータに魅せられています。
一、コルドバの街並みはエキゾチックで美しい
セビリアの街はのんびりとした雰囲気だが、駅と鉄道のセキュリティはかなり厳しい。
乗車まで何度か駅員によるチケット確認のほか、乗る直前にさらに荷物チェックのバリケードが導入されています。昨今日本の新幹線も事件が多くなり、そのうち同じようになるのでしょうか。
駅は近代的で、便利。


コルドバに到着後、駅前からバスで世界遺産でもある町の歴史的街区へ移動、


スペイン語のバス停があやふやで、とりあえず人の流れについて大きな公園で下車。
10分ほど歩くと、アルモドバル門が見えた。
中世的な雰囲気の城壁と横で流れている池がまるで絵葉書、




コルドバはコンパクトな街で、門に入って細い路地を適当にぶらぶら、




開店前の素敵なパティのあるレストランを発見。親切なお兄さんスタッフに了解をもらい、入って写真を撮り、




ホテルの美味しい朝食をいっぱい食べたが、まだまだ誘惑されそう、




しばらく歩くと、ミナレットの尖塔が見えた。
オレンジの木がたくさん植えられているメスキータ前の中庭に到着。




二、憧れのメスキータ見学、ミナレットも
メスキータ
入場券は2か所のブースで販売され、順調に入場。


7世紀のウマイヤ王朝が当初モスクとして作られていたが、その後キリスト教徒によってカテドラル(大聖堂)に改装され、さらに幾度かの拡張を重なり、現在の不思議な姿になりました。
現在約850本位に残っているアラビア風の柱と馬蹄型の二重アーチは圧巻!いろんな回廊建築を見てきたが、このような巨大なスケールと迷路のような独特な造りのところは初めてです。




一方、中央にある祭壇はカトリック教会らしく煌びやかな雰囲気になっています。


ふたつの宗教と歴史の重みが濃縮されているメスキータは本当に不思議な魅力のある珍しい宗教建築です。




ミナレット
メスキータに入る前、中庭の隣にあるミナレットの入場も予約しました。
ここはかなり狭い階段で塔の上に登らないといけないので、30分毎の入場に厳しい人数制限を設けています。


登る途中からの景色、壁側のオレンジ色のブースはチケット売り場。




かなり狭い石の階段。タフなスタッフたちが毎回見学者と一緒に階段を上り下りし、しっかり人数管理をしている。


ミナレットの上ではメスキータの全貌とコルドバの街並みが一望でき、




アンダルシアに来てから毎日晴天が続き、青空とのコントラスが本当に綺麗。




三、花の小道とユダヤ人街とローマ橋
メスキータの中庭を出て、迷路のような観光名物の花の小道へ向かう、
文字通りの小道。欧米人の団体ツアーもたくさん来ていたので、みんな一列で進みながら写真を撮っている、


ユダヤ人街にはとても可愛いらしいアラビア風のパティオ付きの家が多く、道路に面している家はレストランに改装されたりして、特にパティオの装飾に凝っているようで、街散策はとても楽しい。




ここのレストランはほぼ全部観光客向けのようで、客引きも熱心で、適当にメスキータ風のお店に入った。


ランチ時間には少し早いようで、客は数組。パティオ席はとても素敵だが、TAPAサイズのメニューが少なかった。
セビリアで毎日バル巡りで現地の物価感覚がある程度分かったので、ここでは軽くぼったくられた(笑)。場所が素敵だから、加算された10%のチップもおいてきました。


暫く歩くと、朝通りかかった素敵なレストランを見かけた。食べ直しに入ったら、ここはアタリでした。
気分もよくなり、ギターの弾き語りまで頼みました。




2回もランチをしたようで、食後プエンテ門方面へ歩き、


団体バスや観光客はこの門から入ることは多いが、




門を出て有名なローマ橋とカラオーラ塔が見えた。


10月半ばのアンダルシアはまだ暑く、強い日差しの下で15分ほど歩き、コルドバのアルカサルに着いた。
残念!その日はなんと臨時休業日でした。


実は当初コルドバで一泊をし、グラナダのアルハンブラ宮へ行く予定だったが、ロシアで立て続け豪華な宮殿と広大な庭園、さらにセビリアのアルカサルでアラビア風の宮殿とまた広大な庭園を見て、わざわざグラナダへ行くより、セビリアでのんびりしようかと変更しました。
日帰りのコルドバで荷物も最小限にしたので、ここのアルカサルは今度の楽しみに残すことにしました。