クルーズの乗り比べ
めったにないことですが、今年の前半二回もグルーズを乗る機会がありました。(↓長崎で停泊中のセレブリティ・ミレニアム号)
1回目はまだ寒い2月の上旬、親孝行兼老親の付添で行くセレブリティ・ミレニアム号の17日間のアジアンクルーズでした。
そして春先長いGW連休にぴったりな船旅を発見し、4月下旬急遽家族でオーシャニア・リビエラ号の地中海8日間のクルーズへ出かけました。
小さなお子さんがいる場合は大型カジュアル船で行く陽気なカリブ海やハワイ線等のほうは楽しいですが、大人だけならやはりプレミアム船が落ち着きます。
しかし、セレブリティとオーシャニアは共にプレミアム船枠でありながらも、乗り比べてみれば実はかなり違います。
1.船内設備とショー
セレブリティの船は普通10万ドンほどあり、今回乗るミレニア号も3千人ほどの乗客を乗せていました。規模の大きい船となると、船内プールなどの公共設備が多く、特にショーのバリエーションが豊富です。今回もオリピック体操の金メダリストが出演した超豪華なシルク・ドゥ・ソレイユなどがありました。
一方、乗客人数は約セレブリティの半分しかないオーシャニアのリベエラ号では本格的な料理教室、豪奢な図書室等はあるが、ショーとなるとハウスバントや乗船作家の文化講座程度しかありませんでした。
2.停泊した港の事情
豪華客船が寄港した港での停泊料はおそらくかなり高いものと思います。停泊場所(港か、洋上か)、滞在時間によって結構な差もでることでしょう。でもそのまま港に横付けできればやはり便利です。
アジアンクルーズの時、基隆、高雄、長崎、マニラ、ダナンなどほぼ全部陸づけで停泊し、下船後はそのままタクシーなどでたっぷり観光するもできました。
基隆港では市街地にある港で、船から有名な夜市まで歩いて10分もかからず、最高でした。基隆港から行く千と千尋の神隠しの街ーー九份
一方、地中海クルーズの時、マルタ、サントリーニ、ミコノス、タオルミーナ、ソレントなど長い海岸線沿いの寄港地ばかりにもかかわらず、ほぼ毎回救命艇兼用のテンダーボートでの上陸でした。ただでさえ短い滞在時間が乗り降りの時間ロスでいっそう短く感じ、ちょっと残念でした。
もっとゆっくり滞在したかったところがたくさんあります---ミコノス
マルタ
3.食の楽しみ
クルーズでは食事がインクルーシブのため、食の楽しみも大事なポイントです。
オーシャニアは元々有名なグルメ船で、比べるには少々酷かもしれませんが、セレブリティはツアーの団体割引などで格安した分食事はだいたい4つ星ホテルのバイキングレベルでした。旅程が長かった分、三日目からレストランへ行くのも億劫でした。一人15ドルの別料金のスペシャルレストランも一巡し、クルーズで定番のようなローブスタとかも結局最後の日にしか見かけませんでした。
その分オーシャニアの食事のレベルは本当に高いです。
スペシャルダイニングは無料で4回もついており、いずれもお料理、サービス共々ミシュラン級でした。
カフェレストランでさえも、テーブルまでのフルサービススタイル
4.クルーズならではの醍醐味
ベトナムのハロン湾のような交通不便な観光名所なら海からのアプローチが一番楽!ちなみに陸から行く場合はハノイから悪路で数時間のバスに乗らないといけません。
海から街の全容をパノラマで鑑賞しながら入るマルタの首都ーーバレッタ
5.格安な大型船と割高な中型船の違い
同じプレミアム船で、船から眺める海の景色こそは変わらないが、料金の差で道中の雰囲気が変わります。
大型船は格安した分、団体が多く、仲間の中なら大声を出したら、気が大きくなる人がいて、にぎやかというか、ちょっと騒がしいです。
割高な中型船となると子連れの若い家族さえほぼ見当たらなく、年配のリピート客が多く、特に公共スペースではゆったりした上質な時間が流れ、エレガントさが漂っています。
乗船案内の書類にしても、格安の場合はPDFの電子版を自分で印刷持参となるが、割高なクルーズでは、ゲストの名前が何か所も印字された立派なパンフレットといっしょにスペシャルレストランのメニューまで事前に届けられました。
6.乗船前後のフライト
アジアクルーズは上海in,香港out;地中海クルーズはアテネ in,ローマout
このような乗下船が違う港の場合、前後のフライトの手配は結構大変です。
そういう時マイルがあれば、特典航空券ならのもう一つの強みが現れました。
同じゾーンなら、成田~上海、香港~成田のような経路は成田~香港の単純往復と全く同じマイルでいけます。
航空券を購入するとなると、マルチ旅程の料金が一気に高くなります。
次の自由な旅のためにも、マイルをたくさん貯めたくなりました。
乗船地の風景、アテネ
上海の街角
香港の旧正月
絵はがきのようなアテネの一角