春の欧州③ バスク旅(Pays Basque)のスタート、ビルバオとサン・セバスティアン
近年スペインへの熱が高く、数年前から何回か分けて巡礼の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを中心とした北西部、南部のアンダルシア、そして今回は北のバスク地区をゆっくり回る旅をしました。
一、バスク地方巡りのプランと移動手段
1.バスク巡りの旅プラン
バスク地方の大半はスペイン北部にあり、一部はフランス領にあります。いまだに独自の言語を持ち、昔からの伝統と文化を大事にしています。
Game of Thronesのロケ地でこの地域の独特な美しい景観で世界に注目され、日本でも立て続けに「米倉涼子と酒場放浪記inスペイン」、「石原さとみnすっぴん旅inスペイン」2本のディープな旅番組が放送され、ますます関心が高まってきました。
日本からバスク地方への直行便はないため、今回はパリ~ビルバオin、ビルバオ~リスボンoutという旅程を組みました。
バスクでの旅程は下記通りです。
ビルバオからサン・セバスティアンへ、フレンチバスクの街巡り
サン・セバスティアンを拠点に、海バスクの街巡り
サン・セバスティアンを拠点に、山バスクの街巡り
サン・セバスティアン~ビルバオへ、GOTのロケ地巡り
2.移動手段
旅プランを始まった時からバスク地区の情報が少ないことに気づきました。
もともとは中世からの巡礼道で、時間がたっふりあれば徒歩と公共交通でゆっくりする旅もいいが、一人旅の今、慣れない地のレンターカーは結局運転ばかりに気を取られ、旅の楽しみも減ってしまうので、ここでは車をチャーターして巡ることにしました。
しかし、バスク地区はスペインで最も豊かな場所なので、車のチャーター相場を聞いたら驚きました。なんと1日8時間程度で約550ユーロ以上もします。
現地旅行手配専門の日本人業者にも問い合わせたが、ホテル手配とセットで1日約10万円位になります。
マドリードまでなら知人のツテもあるが、北部では知り合いはいません。
根所よくネットで探した結果、運よくバスク出身のG君を見つかりました。フリーガイド業がスタートしたばかりで、現金払いしかできないが、まじめで礼儀正しい青年です。英語もうまくて、現地で山登りとかでは荷物まで全部背負ってくださって、ドライバーというより、良い現地友人のような方に恵まれました。
二、バスクの玄関、ビルバオ(Bilbao)
パリからの到着便は夜中になるが、G君からの情報でここはとても安全な街で、深夜でも空港からのタクシーは全く問題はありませんでした。
せっかくなので、石原さとみさんがロケで使っているエルシーリャ(ERCILLA)にしました。街の中心部にあるとても良い立地で、部屋も広めできれいですが、空港バスを利用ならモユア広場にある老舗の名門Carltonがもっと便利かもしれません。




ビルバオはある意味では衰退した造船業から芸術都市に変身した成功例と思います。
アメリカ人建築家ゲーリーの代表作でもあるグッゲンハイム美術館の建築群はとても壮観で素晴らしいです。








ゲーリーのママンシリーズが好きで、六本木ヒルズを通る度に立ち寄るし、まだ全部ではないが、世界の旅先で彼の作品があれば観にいきます。




三、バスクの宝石、サンセバスティアン(San Sebastian)
ビスケー湾の真珠とも呼ばれているこの街は美食美景を一度に集まった宝石のような街です。大きな入り江に接しているためか、お天気も雨続きのビルバオに比べ晴天率が高いようです。
天然の美景に恵まれ






コンチャ海岸を囲むような街全体がリゾート地のように優雅で快適、






街歩きも楽しくなるような場所です。








美食
南のタパ、北のピンチョス、スペインの美食に魅了された人が数知らず!






毎晩のように胃袋の限界に挑戦しながら、バル梯子でピンチョスを楽しむ。








問題はタバと違って、ピンチョスは大概バケットを使い、サングリアなど飲み物を一つでも頼めば、1,2軒で降参しそうです。




サンセバスティアンの夜歩き対策
サンセバスティアンではLa Concha湾に面した便利な老舗ホテルデ・ロンドレス(Londres)に泊まりました。オフシーズンで1泊2万円位で、コスパも最高です。
夜はビーチの散策道に面したカフェの入り口があり、どんな時間帯も出歩きに安心、便利な完璧な立地です。




設備はやや古いですが、部屋にはなぜかアメニティ類が大量に置かれ、清潔で快適なホテルです。




次はビルバオからサン・セバスティアンへ移動する時訪ねたフレンチバスクの街です。